世界のニュースを、付加価値のレンズで読み解く ─ 株式会社カクシン

感動価値かんどうかち

感動価値とは、株式会社カクシン代表・田尻望氏が著書『付加価値のつくりかた』で示した付加価値の3分類の一つで、顧客の期待を超えて感情を動かし、驚きや感動をもたらすことで生まれる価値のことです。同書では3分類の中で最も高い付加価値とされています。

定義

感動価値とは、株式会社カクシンが提唱する付加価値経営の考え方における付加価値の3分類(置換価値・リスク軽減価値・感動価値)の一つです。代表・田尻望氏の著書『付加価値のつくりかた』(かんき出版)では、「今より高い位置の感情を味わえる価値」と説明され、3分類の中で最も高付加価値なものと位置づけられています。

置換価値が「今と同じことを便利に」、リスク軽減価値が「嫌なことを避ける」価値であるのに対し、感動価値は顧客の期待そのものを超え、「こんなことができるのか」という驚きや喜びを生み出します。世界初・業界初の製品や、想像を超える体験の提供がその典型です。

なぜ経営で重要か

感動価値には明確な比較対象がありません。既存手段との差分で測られる置換価値と異なり、期待を超えた体験は他社製品と並べて値切られにくく、価格競争から距離を置けます。感動した顧客は再購入や指名買いにつながりやすく、プレミアム戦略やブランドの土台にもなります。コモディティ化が進む市場ほど、感動価値の有無が利益率の差として表れます。

よくある誤解

感動価値は「豪華なおまけ」や「過剰なサービス」ではありません。顧客のニーズ、特に本人も自覚していない潜在ニーズを叶えたときに生まれるものであり、ニーズと無関係な演出はコストの増加にすぎません。またBtoC専用の概念でもありません。工場の生産性が想定を超えて向上するといった体験は、BtoBにおける感動価値です。

実務での問い

自社の顧客が最後に「驚いた」のはいつ、何に対してだったでしょうか。その瞬間を特定し再現する仕組みを持てるかどうかが、感動価値を偶然から戦略に変える分かれ目です。

この概念が読めるニュース解説

本用語集は、株式会社カクシンが付加価値経営の視点で編纂しています。